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2013年10月11日金曜日

ロシアへの道~その7 個人戦2日目

その6の続き~

競技2日目のテーマは「3Dの鳥」。

初日と違い、2日目と3日目は事前に
主催者側が食材を用意してくれます。
 
日本にいるときから、すごく悩んだテーマでした。
大会参加を決めた当初は
白鳥を数羽作る予定で、ホームセンターで材料を購入し
背景を含めたセットまで自作し
何度か練習しました。
(こんな感じに・・・)


しかし、何かが違う・・・・

しかも、これらのセットをスーツケースに入れると
初日に持っていくかぼちゃ等野菜が
荷物にはいらない・・・・

色々考えた末、セットを持参することを止めました。


さらに、遠く日本から参加するので、
もっと和風を全面に押し出すべく、最終的に作戦変更。

 
日本っぽさを前面に出した、「鶴」で勝負に出ました。
 


 
厳寒の中、生命を謳歌する2羽のツルを大根とかぼちゃ、ラデッシュで作り
雪景色を大根のケンとみじん切りで作りました。
 
さらに雪に隠れて、もうすぐ芽がでそうな野花と蕾、草を
その他の野菜で表現することを試みました。

 
制限時間いっぱいまで全力でやり抜き、
思い描いた図にかなり近いものが出来上がりました。

3時間もの間、野菜彫刻を作ることだけに
集中できる・・・・
そして周りにいる同士達も同じことを考え
ひたすら野菜と向き合っている・・・

今考えても、なんとも濃密で
贅沢な3時間でした。

 
以下は世界のカービング職人達の作品。
やはり素晴らしいものばかりでした!
みてるだけでも楽しい^^
 


あと、皆さん飾り付けの技術も
相当普段から勉強されてるのだと思います。




 
そして結果発表・・・・私の名前は呼ばれませんでしたが
個人的には手に入る食材の中で、持てる力を
限界まで出し切ったので、悔いなし。
 
お客様で数名方が声をかけてくれました。いずれもロシア語なので
分かりませんでしたが、お気持ちは伝わり、うれしかったです。
 
一度審査員の意見を伺ってみたかったので
勉強のつもりで、あれこれ伺ってみたところ。。。。
 
まず、作品は上から下まで、(例えば木や岩から鳥まで)
野菜で一貫して繋がったものが
望ましく、竹串を使って浮かせるような作品は評価できない、とのことでした。
彫刻=銅像=スタチューのイメージなんですね。

 
僕は空を飛ばせるように見せる際、竹串を普段から
使用しているので、この考えは意外でした・・・
 
そして、君の作品はシンプルすぎる、とも指摘を受けました。
 
私は本物の鶴に似せるように、
さらに大根の透明感と
薄く切った大根の皮が自然と描くカーブを
羽の動きに反映させようという思惑でしたが
 
他の競技者の皆さんの作品はそれぞれかなりデフォルメし
羽の一枚毎凹凸のはっきりした、まさに3Dの鳥なんですね。
 
私も自己主張してみたかったので
雪景色の背景もすべて野菜でつくったので
景色も含めて、作品すべてが3Dなんですよ!と
 
お伝えしすると、ある程度意図は理解してくれましたが
そういう競技ではないんだ、とのこと。
それはそうですよね(汗)
 
あちらでは、作品作りに接着剤も使用するのは、木彫りなど
その他の芸術と同じ位置づけなのだと感じました。
そして、ホテルやレストランの入口にどーんと
飾り付けておく彫刻。
 
私の場合はあくまで料理の延長で、お皿に添えて
お出ししてるスタイルなので、接着剤は
使わず、普段通り作りました。
 
野菜カービングについての考え方の違いも
大きく、なるほどな~、とたいへん勉強になった一日でした。
 

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